心身を築くタネを、
確実に、人々の手に。
- 堀内 早紀 / Saki Horiuchi
- 品質管理部
地域環境科学部卒 / 2019年入社
- 入社のきっかけ
- 大学時代の専攻は、森林や緑化、木材などの研究。農家のもとで実習をする部活にも所属していた。もろもろの活動を通じて、多種多様な品目があり、生活に彩りをもたらす野菜に魅力を感じ、その根幹である種苗に惹かれ、タキイ種苗に入社。
- 入社後の流れ
-
1年目研修を通じて仕事の基礎を習得。研究農場や商品管理部・ナーサリセンターでの仕事も経験。2年目品質管理部発芽検査室で実務をスタート。日々、100点以上のタネを撒き、発芽を検査。3年目知識、スキルを伸ばし、発芽検査の範囲を着実に広げる。品質検査の土台づくりにも関与。
対象は、3000種類。
農家の皆さまや消費者の方々のもとへ、確実に発芽するタネをお届けするための品質管理が私の仕事です。具体的には、シャーレにタネを撒いて発芽のパーセンテージを測定する発芽検査、検査条件の検討・決定などがあります。野菜、牧草、山林種子など、さまざまな分野における3000種類ものタネを担当するので、知識を増やし、技術を磨くことが欠かせません。たとえば、定期的に受けている国際種子検査協会(ISTA)主催のテストもそのひとつ。種子に関する様々な試験が実施されます。その中でも、図鑑を見ながら混在するタネの種類を答えるテストに最初はどれがどれだか見分けがつかず苦戦しましたが、最近はひと目で分かるようになってきました。
AIで、作業効率が5倍に。
2020年、AIを用いた発芽検査プロジェクトに途中参加しました。100粒が撒かれたシャーレを人による目視で検査すると、どうしても約1分は掛かってしまいます。それを、どうすれば精度を維持しながら効率を上げるか。そのなかで私は、画像処理技術を活用したAIの導入試験に携わりました。外部のシステムインテグレーターと協働で開発を進めるなかで「この異常を検知できるようにするのは可能ですか?」など、要望を出して調整を実施。システムがカットオーバーされ、実務で活用すると、なんと、目視と比較して約5倍のスピードで検査が行えるように。大幅な改善に貢献できたことが嬉しかったです。
毎日の食に、多様性を。
人は、食べることで心身の成長が促進されるものです。毎日の食事は生活の基本。同じものを食べ続けるのでは、いずれ栄養バランスの偏りなどを招くことになります。おいしく、バランスの取れた食事を続けるには、食の多様性が必要不可欠。そのカギとなるのが、種苗だとタキイ種苗は考えています。この世にある膨大な品種の特性についてタキイ種苗としてより詳しくなり、私も含めたすべての社員が一層技術を磨くことができたら、ひいては、多くの方の食卓に彩りあふれる野菜を届けられるはずです。
私自身も入社したときと今の自分を比べると、あらゆる面で成長していることを実感しています。最近は他部署の人たちと接することも増えてきました。部外にいるたくさんの人と触れ合うなかで、タキイ種苗の新しい一面を数々発見できるのが新鮮です。
- Point item
- 仕事の必需品はなんといってもピンセットです。これがないと、発芽検査ができないので、もはや私の一部と言っても過言ではありません。